学校内で合理的配慮としてICTを利用するだけではなく、高校入試等でもICT機器を使って受験することが少しずつ広まってきています。ここでは、全国の先駆的な事例について、新聞記事で取り上げられたものやデータバンク等で報告されている情報をまとめています。
必要な合理的配慮は一人ひとり異なるものですが、全国で同じような事例があると、お子さんにとっても保護者さんにとっても心強いですし、受験先にも相談がしやすくなると思います。
ぜひチェックしてみてください。(2026年4月7日更新)
新聞記事や報道
2026年
2026年4月4日掲載(SBC信越放送)
「漢字だけが極端に苦手。でも大学で学びたい」発達障がいの「合理的配慮」とは?学習障がいがある受験生を通じて考える 専門部署をつくり対応にあたる大学の取り組み

2026年3月29日掲載(山形新聞)
タブレット受験、道開く 書字障害抱える山辺中3年・宍戸彩乃さん、県立高合格

2025年
2025年12月21日掲載(朝日新聞)
高校入試へ中1から母は動いた デジタル活用の合理的配慮までの道

2025年6月22日掲載(河北新報オンライン)
宮城県立高入試で問題文読み上げ許可 仙台の澤田さん「同じスタートラインで挑戦できた」 学習障害で初の「合理的配慮」

2025年4月22日掲載(下野新聞)
栃木県立高入試で初、パソコンで解答 筆記が困難な学習障害と診断 「当たり前に必要な対応取られるように」

2024年
2024年11月4日掲載(朝日新聞)
かなった慣れたiPadでの高校受験

2024年7月24日掲載(東洋経済education×ICT)
文字が書けない慶応生語る「理想的な合理的配慮」 個別最適な学びを保障する学校や教員の姿とは

2024年4月18日掲載(北海道新聞)
十勝管内でも学びに「合理的配慮」 学習障害ある生徒、タブレットで授業や試験
2023年
2023年9月14日掲載(中日新聞)
【きょうのイチオシ】パソコン入試 奔走し実現 息子に学習障害 小浦さん講演

2023年3月28日放送(石川さんLiveNewsイット)
読み書きが難しい「ディスレクシア」とは?高校入試で合理的配慮が行われた例も(解説マン)
小浦さんの事例は、石川テレビでも放送されています。

2022年
2022年2月9日掲載(中日新聞)
<高校入試の合理的配慮> 申請直前、学習障害の生徒は…

2022年1月15日放送(やまがたZIP!)
【挑戦】字が書けなくても~パソコンは僕の武器~
この動画では、山形城北高校で学習障害のある生徒への合理的配慮として、タブレットを使った入試が実施されたことが紹介されています。

2020年
2020年5月6日掲載(中日新聞)
入試で「代読」未来開けた 石川県立高で初の実施 学習障害の生徒
2018年
2018年3月21日放送(NEWS23)
「文字がゆがむ…消える」“読み書き障害”ディスレクシア 少年の学びは

合理的配慮 データバンク

HPで公開されている合理的配慮事例に関するデータベースにも、配慮入試についての事例が掲載されていることがあります。
「入試」「合理的配慮」「ICT」「タブレット」等で検索してみると良いと思います。合わせてチェックしてみてくださいね。
カラフルバード:合理的配慮CBLDデータバンク
読み書き配慮:あるよストーリーバンク
インクルDB:「合理的配慮」実践事例データベース
参考サイト
DO-IT Japan
東京大学先端科学技術研究センターで2007年から実施されている「DO-IT Japan」では、テクノロジー活用を含め、前例がないと言われていたような受験上の配慮を受けて進学された受験生の事例が多く報告されています。
合わせて、「DO-IT Japanでの学習を支援するテクノロジー活用例」のページも必読です。
音声読み上げや数式入力など、実際の活用の様子が動画で紹介されていてわかりやすいです。




また、DO-ITのサイト内で紹介されているワシントン大学 DO-IT Centerのビデオは、とても興味深く、学びの多い内容です。(DO-ITのサイトだけあって、ビデオのプレイヤーもかなり使いやすく、日本語翻訳できるものもあります)
日本でも、全ての子どもたちが同じスタートラインに立って受験ができるようにしていきたいですね。
大学入学共通テスト 受験上の配慮案内
最後に、事例ではないですが大学入試センターからは、共通テストの受験上の配慮案内として、配慮申請に関する手続きや必要書類、具体的な配慮内容などが詳細に記載されています。
各区分(視覚、聴覚、肢体不自由、病弱、発達障害、その他)ごとの細かな配慮事項や、配慮申請書のフォーマットが掲載されているので、他の入試や試験でも参考になると思います。
広島市立広島特別支援学校 サポートセンター通信
広島市立広島特別支援学校のサポートセンターから発行されている「サポート通信 vol.33」には、R5年度広島県立高校入試での合理的配慮が紹介されています。使用したアプリや特別措置に至るまでの経緯が大変分かりやすく紹介されています。サポート通信には、その他にもタブレットを読み書きの道具にするための設定方法(vol.26、vol.28)や、デジタル教科書の購入やアクセスガイドの利用方法(vol.30)などを画像付きで分かりやすく紹介してくださっています。
学校等にもお渡ししやすい分量だと思うので、ぜひ参考になさってください。
http://www.hiroshimayogo.edu.city.hiroshima.jp/supportcenter/supportcenter.htm
松江市立島根小学校 読み書きの困難をICTで支える〜テスト場面における配慮と実践のガイドブック〜
松江市立島根小学校では、テスト場面でICTが具体的にどのように使用できるのかをまとめたガイドブックが作成されています。ツールごとのメリット・デメリット、子どもの操作負担や提供側の準備負担の比較もされているので、実際にテスト場面での活用を考える時にとても有用だと感じました。
1つの方法でうまくいかない時は、同じことができる他のツールはないかを検討してみることが合理的配慮ではとても重要だと感じています。そんなときに参考にできるガイドブックだと思います。


高等学校入学者選抜について(文部科学省)
高等学校入学者選抜の改善等に関する状況調査では、公立高等学校の入学者選抜における受験場の配慮状況について、毎年度公開されています。令和7年度の状況調査では、学習障害(LD)の配慮として、問題文の読み上げや解答入力でのICT機器利用についても記載がされるようになりました。




